変化に伴う苦痛と新しい生き方への転換

これまでの生き方が生きづらさをもたらしていたことに気づいたとしても、そうした生き方しか身につけてこなかった人たちにとっては、これまでの生き方を手放して新しい生き方に変わっていくには、それ相当の産みの苦しさが伴い、かつ変容のための時間が必要になります。

新しい生き方は、馴染みがなく、未体験の世界であり、予測不可能な不安を喚起します。

新しい生き方に変わっていくプロセスでは、過去の思い出が塗り変わって変っていくことに伴う寂寥感もあります。

新しい生き方の方が、確かに生きやすいと体験的に了解されるまでには、これまでの生き方と新しい生き方の間を行ったり来たりする期間の保障が大切になることが、ホロニカル・アプローチの実践の中で明らかになってきています。