心理社会的支援におけるエビデンス(8)

生きづらさを、ほんの少しでも生きやすくする心理社会的支援の智慧は、面接室、診察室、実験室において専門家によって活用されるだけではなく、生きづらさを抱えた当事者の日常生活において活用されるようなものでなければならないとホロニカル・アプローチでは考えています。

エビデンスは、専門家があらかじめ定めた指標の変化に求めるのではなく、当事者と当事者を知る人たちにとって、生きやすさへの変容が実感・自覚できるものでなければならないし、専門家が必要とする指標とは、当事者の実感・自覚を反映するものでなくてはなりません。