
ホロニカル・アプローチおよびそれに基づくホロニカル心理学では、「苦悩は創造の源」とされています。
疾病や障害を問わず、あらゆる苦悩は、それまでの人生の歩み方を見直す契機となります。絶望の極みにおいて、多くの人は、それまで想像もしなかった新しい人生の価値や意味を発見し、創造する機会を得ることができます。
心理社会的支援は、そのような働きを促進することが期待されます。
苦悩が創造の源となるのは、治る見込みや回復の可能性がないと感じる絶望の極みにおいて、自己を超えた力を感得する瞬間でもあります。
私たちは、避けられない死の中にこそ、人生の生きる価値や意味を見いだすことができるのです。