多職種連携による共創的支援の実践

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心理社会的支援における多職種連携の目的は、お互いが自説の正当性を声高に説くのではなく、専門的知識や技術の差異や立場の違いから生じる不一致感や違和感を、お互いが尊重しあい大切にしながら、被支援者の生きづらさが少しでも生きやすくなる方向をみんなで協働して創発していくことにあります。

多層多次元にわたる問題の解決策を無理に一つにまとめる必要はありません。被支援者が多層多次元な問題の中から、取り組む意欲を持てるアイデアを見つけ出し、各支援者と協力して丁寧に取り組むことが重要です。また、被支援者の自己選択と自己決定に伴うリスクは、共創的支援に参加した全メンバーが共有し、共同責任を負う場を作ることが大切です。

大切なことは、共創的支援の場を構築することです。安易に、多層多次元に絡み合った問題に対して唯一の正解を出そうとしないことです。

因果論的な原因探しと問題解決の差異による対立を超えて、継続的に問題解決を志向していく場を作ることが求められます。各参加者は、自分の価値観、信念・信条や専門性の壁の限界を自覚し、お互いの語りを傾聴し、その時々に刺激され創発されくる感覚に、自ら自身に開かれていくような姿勢が求められます。正しい答えは誰にも分かりませんが、共創的対話を通じて、被支援者と支援者が共に生きやすくなる方向性が明らかになってきます。

共創的支援の効果は、症状や問題行動の軽減だけでなく、被支援者が抱いていた生きづらさが支援者と共有され、より生きやすい新しい物語として実感・自覚されていきます。