共感とは(2)

共感とは、自己と他者が一瞬のうちに一の関係になることです。しかし、同時に自他の区分がある状態といえます。

むしろ自己が他者と一致と不一致との出あいを通じて、自己が自ら他者との一致点を見出し、自らに他者性を取り込みながらも、お互いがより自己自身になることです。共感は個性化を促進するといえるのです。共感関係は、お互いがより個性化する契機となると考えられるのです。

またこのような個性化の歩みは、自ずと自他の差異を超えた超個的な自己に自己自身を深化させることにつながります。