心理社会的支援の場では、他者の助けを必要としながらも、その言動からは、あたかも支援を一切必要にしているようには見えない人たちがいます。
実は、そうした人たちの多くは何らかの事情で、「ほどよく助け合う関係の心地よさ」を体感することなく育っています。
そのためか、自助自立の精神が強く、逆に人の助けを得ることは、恥辱であり、社会的に生きる価値に値しないことの証明であるかのように自己否定的に捉えがちです。
支援を受けることは、権利ではなく、社会のからのほどこしを必要とする弱者であり、障害者と思い込む傾向の人もいます。
いずれにせよ、社会のスティグマで、傷だらけになっています。
こうした人たちの中には、パワーによる支配に基づく苛酷な生育史の中で、人と人の関係の共助的感覚は獲得されておらず、人は誰も自分を守ってはくれないと身にしみて育っている人がかなりの数に上ります。
ホロニカル心理学では、自助・共助・公助の関係が、ほどよい体験の中で、ホロニカル的関係を構築することが大切だと考えています。