脳と“こころ”(10):“こころ”と脳の関係

脳が、“こころ”を作るのではありません。

胎児の段階から、重要な保護者の“こころ”を込めた対応による、赤ん坊の一挙手一投足に対する照らし返しが、赤ん坊自身の神経生理学なネットワーク化を促進し、赤ん坊自体が、次第に自分の“こころ”に目覚めていくのです。

“こころ”の働きが、脳の“こころ”の作用を創りだしているのです。

自己と世界の絶え間ない交流を支えているフィールド(場)の働きが脳を動かしているのです。

ホロニカル心理学では、“こころ”とは、個人の意識に限定して狭くとらえるのではなく、フィールド(場)のような働きともっと広く捉え直しています。