自己とは、自己と世界の
出あいの不一致・一致の直接体験を自ら自身のものとして志向し、自己と世界の不一致・一致の体験を自己表現しようとします。自己は自己と世界を自己に映し、自己内に世界を包摂しようとし、逆に世界は自己の出あいを世界に映し、世界内に自己を包摂しようとするのです。自己にとっては、自己と世界のせめぎ合いのうちに一切合切の生成消滅があるといえます。
しかも自己に映し包摂される創造的世界は、無限の創造的世界の一点として自己を創造し、その自己を通して無限の世界を自己表現しようとしています。
自己なくして実感・自覚される世界はなく、世界なくして実感・自覚される自己もないといえるのです。