心理社会的支援で地域というとき、具体的にはどこまでの範囲を指すのでしょうか。
行政単位では小学校区が比較的イメージしやすいですが、人と人の関係が小学校ですら疎遠化する現実を目の当たりにすると、人にとって重要な単位はもっと局所的なものになってきていると思われます。
肌と肌が触れあうほどの関係でありながら、家族とは異なる他者との数名の親密な関係を形成できる範囲が、もっとも小さな意味のある地域単位になってきている印象があるのです。
お互いが「名」を知っていて、対話可能な範囲という「親密な他者」が数人いる場所づくりが、とても重要度を増しているように思われるのです。