意志とは(10):絶対的矛盾と意志

意志は、本来一なるものが重々矛盾の自己と世界(万物)なるものとしてお互いに不一致となるという絶対的な矛盾によって起きると考えられます。

自己の意志も、自己が自己たらんとしつつも、自己と世界の出あいが不一致になるところに働くと考えられます。己が自己たらんとして自己外を非自己化しつつも非自己化した世界との一致を希求するところに、自己の意志に自己の自己組織化の契機があると考えられます。