真理(6):彼岸・此岸を越えるところにある

真理は、一瞬・一瞬の今・此処が持つ彼岸・此岸を越えるところにあると思われます。

今・この瞬間のもつ生死の無常の意味を明らかにするところに真理があると考えられるのです。

真理は個人を越えるところにあり、真理の探究は個を超えた営みとなります。

彼岸や此岸に執着しても真理を実感できず、彼岸・此岸を否定し、彼岸・此岸の区別を超越するところに真理が直観されます。

元来、真理は直観的な実感・自覚によるため、真理の論理化・言語化の作業は、どうしても歴史・文化の影響に限定された営みになります。