ホロニカル体験(13):心霊主義やスピリチュアリズムとの違い

ホロニカル心理学が、自己と世界の一致ホロニカル体験の大切さを語るとき、霊媒師、シャーマン、超能力、占いや心霊現象を重視する立場と同じではと誤解する人がいます。しかし、ホロニカル心理学は、非学問的な心霊主義やスピリチュアルリズムとは異なります。

自己と世界の一致のホロニカル体験は、ホロニカル心理学的には、絶対無(空)の分化・発展のエネルギーである「エス」と、すべてを統一する作用としての「IT(それ)」の一致の実感・自覚と考えています。究極的には、絶対無と、この宇宙である絶対有が絶対矛盾的自己同一にあることの実感・自覚のことです。

非学問的な心霊主義やスピリチュアリズムの自己超越論は、外我が外我の内在する幻想的ホロニカル主体(理)があたかも「ITそれ」であるかのように錯覚することに基づきます。心霊主義やスピリチュアリズムは、自己意識の発達段階の第3段階の内外融合的外的現実主体による幻想的理想化による秘儀的体験と考えられます。幻想的段階のホロニカル主体(理)を内在化した内外融合的外的現実主体が他律的外的現実主体によって、しっかりと脱構築されていない段階で起きる体験と考えられます。