絶対的なるもの

絶対的なるものと自己の関係を、どのように考えるかは、自己と世界の関係が大きく異なるイメージになります。

自己と絶対的なるものの関係は断絶していると捉える場合は、自己と世界の関係も対立的になります。

それに対して、自己を忘れるところに絶対的なる世界が立ち顕れると考える場合は、自己と世界の区分はなくなります。

前者が西洋思想の根底にあり、後者が東洋思想の根底にあると考えられます。山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)の仏教の考え方にも東洋思想の影響が見られます。