時(2):関係の変化

すべての出来事が常に変化していくからこそ、時があると言えるのでしょう。何も瞬間、瞬間変化することがなければ、時を感じないといえます。

物と物が相対立するところに空間があり、物と物の関係が変化するところに時があると考えられるのです。

空間を離れて時はなく、時を離れて空間はないと考えられるのです。

こうした瞬間・瞬間の無常の変化は、時計の時間とは異なる刹那滅と言われるものに当たります。

根源的問題は、時間と空間が相矛盾しながら同一の関係にある時空が、いかにして生まれるかということにあります。しかも、このテーマは自己の生と死の意味に直結しているといえます。