自己とは( 17):内と外

自己というものが、非自己となるものと対立すると捉えられる限り、非自己とは自己の外部としての世界ということになります。

しかし自己は世界がなくては存在することすら出来ず、しかも世界に包まれた世界内存在として生きており、自己と世界は自己にとって同時にあります。

また時として、自己は自己自身を忘れて、自己の内と外ので境界が無くなり、自己超越的な至高体験(ホロニカル体験)に至ります。

自己は非自己化した世界との不一致・一致を繰り返していると考えられるのです。