自己同一性について(2)

ホロニカル心理学では、自己同一性は自己と世界不一致・一致を繰り返している直接体験に働くと考えます。

自己は、自己と世界の不一致と一致の直接体験において、自己と世界が少しでも一致する方向に向けて自己と世界を自己組織化させています。

直接体験において、分化と統一化が絶対的に矛盾しながら同一にあると考えられるのです。

世界を非自己化した身体的自己に自己同一性があるのでもなく、身体的自己を対象として認識する我(現実主体)に自己同一性(自我同一性)があるのでもなく、直接体験に自己同一性があると考えられるのです。