
“こころ”とは、個人内の精神現象だけではありません。こうした捉え方は、西欧の身心二元論の影響を受けた“こころ”の捉え方です。
非二元論的に実感・自覚される“こころ”は、精神現象や物理現象の一切合切の生成消滅が展開する場といえます。有の現象も無の現象も含む場です。
哲学では「絶対無」(西田幾多郎)、仏教では「空」とされてきたものに相当します。
一なる場としての“こころ”が絶え間なく生成消滅する多層多次元にわたる現象世界となるのです。
絶対無(空)なる“こころ”が、そのまま多層多次元からなる重々無尽の世界になるのです。“こころ”は、一即多・多即一となるものといえます。
人によっては、こうした自己超越的な“こころ”の働きに対して、「神」や「仏」の働きを感じます。