創造の場としての絶対無

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絶対無場が、そのまま「有」と「無」からなる宇宙という場所を作り出していると考えられます。絶対無自身が破壊と創造のエネルギーである「エス」と全てを総覧し統一する「IT」の働きによって、「有」と「無」からなる宇宙を自己組織化していると考えられるのです。

すなわち、ホロニカル心理学では、哲学でいう絶対無の場、仏教でいう「空(くう)」に相当するのが、“こころ”という仮説をもっているのです。

宇宙とは、「有」と「無」が相矛盾しながら同一にある世界です。

また宇宙は、全体的一の世界がそのまま多層多次元にわたって個別的多の現象として識別できる世界であり、両者はそのまま即の論理で結びつきます。宇宙と万物の関係は、万物を宇宙が包摂するのではなく、万物が宇宙を構成するのでもなく、宇宙即万物、万物即宇宙です。

絶対無の場から創造された宇宙は、いずれ絶対無に帰還するミクロからマクロにわたる無限の多の現象世界を自己組織化している世界と考えられるのです。

人間を含め万物が、創造的世界から生まれたミクロからマクロの現象からなる個物です。ただし人間という自己は、場所的存在として自己と世界の出あいの意味を直接体験を通じて実感・自覚できる自己意識を持った歴史的自己を自己組織化してきました。人間は、絶対無の働きを実感・自覚できる意識を持った存在として歴史的に創られてきたと考えられるのです。