
私たちは日々、「他者」と関わりながら生きています。
家族、友人、同僚、そして支援の現場で出会う人々──そのすべてが「他者」です。
しかし、ここで一度、立ち止まって考えてみたいことがあります。
「私たちが『他者』と思ってるその存在は、本当に“他者そのもの”なのか?」という問いです。
私たちはしばしば、相手の言動や表情、これまでの経験などをもとに、「この人はこういう人だろう」と考えます。あるいは、「きっとこう感じているに違いない」と推測し、「こうしてほしい」と期待します。
けれども、そのようにして私たちが捉えている他者は、実のところ、“私の中に構成された他者像”に過ぎません。
つまりそれは、他者そのものではなく、私の理解・経験・願望・不安といったものを通して立ち顕れた、いわば「私にとっての他者」にすぎないのと思われます。
だからこそ、絶対的な他者をどれだけ受け入れることができるか愛のテーマになると思われます。