心理学は何を探究する学問なのか

AIで作成

ホロニカル心理学では、自己・他者・世界が、一瞬・一瞬、出来事として立ち顕れてくる根源的なともいえる“こころ”について探究する学問であると考えています。

もちろん、“こころ”の働きは、物理学神経生理学脳科学行動科学情報科学など、さまざまな学問領域から研究することができます。しかし、それらはそれぞれ固有の対象と方法をもつ独自の学問であり、心理学とは明確に区別されるべきものです。これらの学問が明らかにするのは、“こころ”の働きが多層多次元に展開した一つひとつの側面です。それらは心理学にとって極めて重要な知見ですが、“こころ”そのものの働きや、そこから自己・他者・世界が立ち顕れてくる現象そのものを直接の対象としているわけではありません。

もし心理学を物理学や脳科学、情報科学など他領域の概念へと置き換えて理解しようとするならば、その瞬間に心理学は固有の対象を失い、それぞれの学問へと還元されてしまいます。心理学は他領域の知見によって豊かになることはあっても、それらによって置き換えられるものではありません。

ホロニカル心理学が探究するのは、“こころ”という根源的な働きから、自己・他者・世界が相互に関係しながら生成し、一瞬・一瞬、新たな出来事として立ち顕れてくる現象そのものです。したがって心理学は、近接領域の成果を積極的に取り入れながらも、それらへ還元されることなく、自己と世界が一つの出来事として直接体験される現象を探究し続けることに、その固有の学問的意義があると考えます。