
現実があるということは、何かが創造され続けられているということです。何も創造されない世界は虚無です。
虚無とは、絶対無の否定的側面です。しかし、絶対無そのものがその自己否定として絶対有のこの世を創り続けていると考えられる限り、相対有や相対無を含む絶対無から作られた絶対有の世界が、新たな相対有や相対無の世界を無限に作り続けていると考えられます。絶対無の肯定的側面といえます。
自己は、相対有として身体的自己を物質として存在しつつ、意識・無意識という精神的存在でもあります。そうした相対有と相対無でもある自己は、自己のうちに絶対無を瞬間・瞬間を孕んでおり、いずれ絶対無そのものとなります。
しかしながら、生・死のいずれの自己をも包摂する絶対無は、瞬時・瞬時に、常時、新たな絶対有の現実世界を、今・この瞬間・瞬間に、「永遠の今」として作り続けているといえるのです。