生きるとは創造的行為です。したがって心理社会的支援は、創造的に生きることをサポートするものでなくてはなりません。ホロニカル・アプローチは、そのようなサポートを目指しています。
ある人が、生きづらさを感じ、より生きやすい人生の歩み方を求める限り、自己及び世界(他者や社会を含む)がより生きやすいものになるように、元に直す、元に治すのではなく、苦悩を契機に、より新しい生き方を創造していくような支援でなくてはなりません。
苦悩は創造の源です。支援者は、被支援者の苦悩を創造的エネルギーに変換していくことをサポートするように心がけなくてはならないのです。
こうした倫理を実践するためには、支援者自身が自ら抱いている価値、および社会のあらゆる価値から一定の距離を持ち、自由になることができる態度を身に付けていかなければなりません。しかし、支援者のこの作業そのものが、支援者自身が、生きづらさを契機に“こころ”自身が、一切合切の矛盾の統合化を志向していく創造的行為となります。
こうしてよき心理社会的支援は自ずと被支援者と支援者の共創的行為となります。