場とは(2):究極の場は「絶対無(空)」

とは、一切合切の生成消滅がおいてあるところ」という意味です。一切合切の現象に先だって場があるのではなく、一切合切の生成消滅がそのまま場という捉え方がホロニカル心理学の場のとらえ方です。

場は生死を含み、無と有の両方を包含します。物理現象を「有」とし、精神現象を「無」とすると、“こころ”無くして森羅万象の理解はなく、森羅万象なくして“こころ”もありません。

したがって、物理現象(相対的有)と精神現象(相対的無)の絶対有の現象世界が生成消滅する究極の場は、絶対無(空)と考えられます。