自己とは(15):身心一如

ホロニカル心理学では、自己身心一如的存在と考えています。

心身一如といっても、「本来一なるものが相異なる面となって表現される」という意味です。このとき、「相異なる面となって表現される」とは、心的なるものに限りなく身体的なるものが包摂され、身体的なるものに限りなく心的なるが包摂されているため、両者を区分することができないという意味です。したがって、単に相異なるものが一にあるとう意味ではなく、心と身があって心身一如、心身一如にして心と身体になるという意味です。心と身は縁起的包摂関係(ホロニカル関係)にあり、両者をそれぞれ本質をもったものとして独立して扱うことができないという意味です。