無常

無常観とは、この世界のあらゆるものは、何一つ変化しないものはなく、すべてはいずれ無に帰するという直観といえます。

こうした無常観を突き詰めていくと、自己意識の発達に伴って、一瞬・一瞬の出来事のすべてが生死の起滅の世界と実感され、いわゆる過去から未来に向かうような直線的な時間感覚とは全く異なる、「今・この一瞬」のかけがえなさに目覚めていきます。