真の自己(18):我を忘れるとき

我(現実主体)の意識が忘我脱魂となり、自己と世界の関係が無境界となるホロニカル体験を実感しているだけでは、「真の自己」とはいえません。

「真の自己」においては、ホロニカル体験が、即そのまま自己と世界が対立する世界に変化することを、我(現実主体)の意識が「無」となった自己自身が実感・自覚できています。

自己と世界の出あいの不一致・一致の絶え間ない繰り返しを、無批判・無評価・無解釈の「自由無礙の俯瞰」によって実感・自覚できている自己が「真の自己」といえます。

「真の自己」に至るためには、自己意識の発達が必要になるとホロニカル心理学では考えています。