“こころ”とは(70):真の自己

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ホロニカル心理学が考えている“こころ”の本質は、個の“こころ”を包摂するのみならず、すべての現象がそこにおいてあり、すべての現象がそこに還流していくの働きと考えています。

量子の場のようなものです。あらゆる物理現象精神現象もこの場において分化発展と統一を絶え間なく繰り返していると考えられるのです。

唯物論者は、“こころ”とは脳によって作り出されていると考えますが、ホロニカル心理学では、脳という物理現象と精神現象を創り出す量子の場のようなものが“こころ”と考えれるのではないかとの仮説を持っているのです。

“こころ”の働きは誰でも実感・自覚できますが、しかし、私の意識が“こころ”を観察対象化して語ろうとした途端、“こころ”そのものの直観的了解から離れてしまうものでもあります。“こころ”は一時も私から離れたものではないにも関わらず、私という意識が観察対象とした途端、私から離れてしまうものでもあります。

瞑想やマインドフルネスが重視されるのも、個の意識、すなわち我の意識を忘れ、そのものと自己一致するところに真の自己(=こころ)を発見しようとするからといえます。