真の自己(20):創造的世界を明らかにするもの

自己は創造的世界から創造(誕生)され、世界内存在として生死の世界を生き抜き、やがて創造的世界自身(死)になります。

その意味では理性とは、自己を含む創造的世界の理を明らかにするものでなければなりません。自己を創造した創造的世界の理を自己を通して明らかにするのが真の自己といえます。

自己が我の意識でもって観察対象とする自己を含まぬ世界には、創造的世界の理は発見できず、自己が我を忘れて世界そのものに含まれるところに創造的世界の理が明らかになると考えられます。真の自己は、自己自身を通して創造的世界の理を明らかにする存在といえます。