実在(1):観察対象とならず、触れている世界が実在する世界

ホロニカル心理学では、「実在する世界」は、観察主体によって知覚された観察対象としての世界とは異なると考えています。一般に人が思うような、「心が、物とか自然を見る世界」は、「実在する世界」ではなく、「観察主体」が、世界の外から見た(観察した)対象世界と考えられるのです。

「実在する世界」とは、観察主体(主観)と観察対象(客観)の矛盾・対立が、そのまま統一され、不可分一体となって同時に立ち顕れてくることによって、自己があるがままに直接触れている生の世界のことです。あるがままの実在する世界に触れている時の自己は、自己が世界を観察(知覚)しているのではなく、むしろその逆で、自己があるがままの世界に包摂されていることを実感・自覚しています。

自然を客観的に観察している時ではなく、自然に圧倒されている時に触れている世界が、あるがままに実感している「実在する世界」といえるのです。