トラウマの扱い方(13):支援のポイント

AIで作成

重篤なトラウマを背負った被支援者の支援のポイントは次のとおりです。

支援者を含む他者との間でも再現されてしまう被支援者の過去の体験である加害者/被害者関係の再現という具体的な悪循環パターンを、安全かつ安心できる支援の場で可視化(外在化)します。

次に可視化された加害者/被害者関係の布置場面を、被支援者と支援者が共同研究的協働関係を構築しながら、あるがままに俯瞰します。

共創的俯瞰が可能になったら、お互いがトラウマ体験に対して、どんな態度をとると、より生きやすくなるかについて、自己開示的に模索しあって、両者の一致する生き方を積極的に創造・発見していきます。

このとき、まさに一瞬・一瞬の変化に注目します。一瞬・一瞬において、過去のトラウマ体験がより未来に向かって、より適切な自己と世界の自己組織化を促進していく、「今・このとき」の生き方を発見・創造していきます。

「今・このとき」に心地よい体験を体感した瞬間と、過去のトラウマ体験を想起し体感した瞬間の明確な差異が実感・自覚されてくると、「トラウマ体験」と、「今・ここにおける体験」が混沌としていた状態が整理されだし、過去が現在を支配していた感覚から解放され、ついに過去が過去となり、苛酷な過去を生き延びてきたことの「今・ここ」の幸せをはじめて実感・自覚できるようになります。