ホロニカル・アプローチのポイント(バージョン2)

ホロニカル・アプローチの本質は、技法ではなく、思想・哲学にあります。したがって、ホロニカル・アプローチは、所定の理論や技法を学んだものだけが利用が認められるといった人材養成を目指すものではありません。ホロニカル・アプローチそのものを本格的に学びたいと思う人以外にあっても、ホロニカル・アプローチの思想・哲学を、理論や技法等を通じて学ぶなかで、自らの心理社会的支援に役立つものがあれば、理論の一部であろうが取り入れていただいてもよいと考えています。

ホロニカル・アプローチの思想・哲学は、新しいパラダイムというよりも、むしろ誰もが古くから直観的に感じているものを明示化させたものと思います。その意味では、もともと誰もが“こころ”の根底にもっている感覚の実感化・自覚化という深化の作業から創発されたものといえます。

創発されたホロニカル・アプローチの主要なコンセプトをまとめると、次のようになります。コンセプトに関する詳しい解説は、非自動配信版にあるのでホロニカル・マガジンのMENU→「記事検索」機能をご利用ください。また、時間のあるときには、「キーワード」の検索機能を使って、「ホロニカルな世界」をお楽しみください。

1  部分と全体のすべての関係は、縁起的包摂関係(ホロニカル関係)にある
2  観察主体と観察主体の組み合わせ自由無礙に俯瞰する
3  内的世界と外的世界を共に扱う
4  今・この一瞬がすべて
5  苦悩(自己と世界の不一致)は創造(自己と世界の一致)の契機となる
6  外在化(可視化)された問題を共同研究的に協働しながら具体的対策を模索する
7  自己は、場所のもつ一切合切の矛盾を自己自身に映し内在化する場所的存在である
8  適切なを得れば、自己意識は、自己は適切な自己と世界を自己組織化する

以上のことから、次の一文が結実します。
「一瞬・一瞬の不一致(苦悩)・一致(ホロニカル体験)の直接体験を、小さな意味のある出来事として自由無礙に俯瞰さえできれば、自己は、適切な自己と世界を創発することができる」