内的世界と外的世界を共に扱う心理社会的統合的アプローチであるホロニカル・アプローチから生まれたホロニカル心理学に基づく心理社会的支援の智慧を集めた「ホロニカル・マガジン」(http://kokoro.racoo.co.jp/magazine/)を発行しています。
http://kokoro.racoo.co.jp/magazine/ をクリックし、トップページの右上の「MENU」ボタンを押すと「マガジンをメールで購読」とありますので、そこに「メールアドレス」をご記入いただくと定期購読(無料,月4回程度)が可能になります。定期購読者の方への定期配信以外にも、随時、いろいろな記事をアップしていますので、「検索」機能、「最近の投稿」「カテゴリー」「アーカイブ」の機能を使いながら、興味のあるテーマを検索しながら、ホロニカルな世界をお楽しみください。
今回の購読者の方への自動配信は、次の5編です。
「科学技術は、誰のために世界を変えるのか――客観性と主観性をつなぐ倫理」https://wp.me/pavZMB-7SK
:科学技術の客観性は重要ですが、主観性を排した客観性がそのままで倫理性を保証したわけではありません。確率上は安全でも、想定外の重大な出来事への不安を切り捨てれない場合、科学的知見と直接体験を照合する必要があります。ホロニカル心理学は、内我と外我、自己と世界との対話を通して、多様な生命や将来世代への影響を問い、技術の使い方を倫理的な側面から修正し続けていくことを重視します。
「共感と巻き込まれを俯瞰する」https://wp.me/pavZMB-7RT
:共感とは、被支援者の苦悩に同調して一体化することではなく、相手に近づこうとするなかで生じる支援者自身の揺れを見つめ、支援関係全体を捉えることです。大切なのは、巻き込まれを否定せず、無批判・無評価・無解釈に俯瞰することです。ケース検討やスーパービジョン、教育的自己分析を通して揺れを手がかりに変え、不一致を含みながら、被支援者とともに生きやすい関係を共創していくことが大切になると思います。
「『問題のある家庭』ではなく、『家庭の問題とする社会』があるのではないでしょうか。」
https://wp.me/pavZMB-7R5
:心理社会的支援では、支援者が内容や方向性を一方的に決めるのではなく、必要な人が社会資源へアクセスし、自ら選択できる権利を社会が保障する必要があります。生きづらさは、本人や家族の努力不足ではなく、制度の不備や偏見、排除など、社会との多層多次元の関係のなかで立ち顕れるものです。家庭だけに自立を求めず、その背負わされた「影」を社会全体の課題として引き受け、共に問題解決を共創しあっていく社会的仕組みの構築が求められているのではないでしょうか。
「「いい加減」がいい理由」https://wp.me/pavZMB-7At
:「いい加減」は無責任さではなく、状況に応じた柔軟な“ちょうどよさ”を意味します。過度にきちんとしすぎると余裕を失い、適応が難しくなります。少しのゆとりや幅があることで、“こころ”は無理なく変化に応じられます。大切なのは完璧さではなく、関係や状況に応じて整っていく適度なバランスをとることではないでしょうか。
「その人固有の苦悩のもつ意味」https://wp.me/pavZMB-7Rn
:生命は、統合と多様化、生成と消滅を繰り返しながら、一瞬ごとに新しく生まれ続けています。人の苦悩にも、固有の存在として世界を生きようとするなかで生じる矛盾や、その人なりに自分の人生を必死に歩もうとする意味が隠れていることがあります。こうした人生の出来事のもつ意味の重大性に気づくとき、心理社会的支援とは、苦悩を単に取り除くのではなく、その意味をともに確かめ、今より少し生きやすい未来へと結び直していく営みのように思われます。
※対人援助職にある専門家に対するスーパービジョンや教育的自己分析をご希望の方は、「お問い合わせ・ご予約フォーム(http://kokoro.racoo.co.jp/yoyaku)または、お電話(052-852-8381)にて、お問い合わせください。スーパービジョン及び教育的自己分析の方法は、“こころ”の内的世界及び外的世界を共に扱う心理社会的支援法の統合的アプローチの立場です。参考図書は下記の通りです。
<関係図書>
定森恭司著『ホロニカルな“こころ”』:場としての“こころ”と心理社会的統合アプローチ.心理相談室こころ発行.2026年.
https://www.amazon.co.jp/dp/B0GX31XL3D
2026.09.22 08:00|お知らせ・その他
内的世界と外的世界を共に扱う心理社会的統合的アプローチであるホロニカル・アプローチから生まれたホロニカル心理学に基づく心理社会的支援の智慧を集めた「ホロニカル・マガジン」(http://kokoro.racoo.co.jp/magazine/)を発行しています。
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「格差社会では、憤怒はどこに向かうのか」 https://wp.me/pavZMB-7SQ
:「生きづらいのは、努力が足りないから」・・・・・・本当にそうでしょうか。
個人の苦悩には、格差や制度、声を上げにくい社会の矛盾が重なっているのではないでしょうか? 行き場を失った怒りが、自分や弱い立場の人を傷つけることもあります。ホロニカル心理学が大切にしているのは、一つの正しさで人々を従わせず、多様な一人ひとりと全体が支え合う場づくりです。生きづらさを分かち合い、対応策をともに考え、誰もが少しでも生きやすい社会をつくることに少しでも参画できればと願っています。
「支援する人も、支援されている・・・問題の外在化がひらく相互変容」https://wp.me/pavZMB-7SE
:支援関係には役割上の非対称性がありますが、「問題の外在化」によって、問題を本人の欠陥ではなく、場に生じた矛盾の現れとして両者の「あいだ」に置くことができます。支援者と被支援者が違いを保ちながら共同研究的に向き合うことで、互いに支えられ、変容し合う関係がひらかれます。
「ホロニカル心理学が考える多様性と統合性」 https://wp.me/pavZMB-7Sp
:ホロニカル心理学は、あらゆる存在を相互に包摂し合いながら新たな世界を生み出すものと捉えます。自らの価値観を絶対視せず、多様な存在に開かれ、認識の限界を自覚し、自然の一部として謙虚に生きることを重視します。
「ホロニカル心理学からみた神話的世界」https://wp.me/pavZMB-7Fq
:私たちが生きる世界は、人間と自然、人間と動物がはじめから切り離されていたわけではありません。神話的世界には、動物の命をいただくことへの畏敬や、自然とともに生きる感覚がありました。ホロニカル心理学は、自己と世界を分断せず、同じ「場」から立ち顕れる関係として見つめ直します。
「自己の主体性とは」https://wp.me/pavZMB-7D2
:ホロニカル心理学では、自己は内面に閉じた実体ではなく、自己と世界との関係のなかで絶えず生成し、自己組織化していく主体として捉えます。人は個別的存在でありながら、世界とのせめぎ合いの中で自分を超えて開かれ、自己理解と世界理解を深めていく存在と考えます。
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<関係図書>
定森恭司著『ホロニカルな“こころ”』:場としての“こころ”と心理社会的統合アプローチ.心理相談室こころ発行.2026年.
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2026.09.15 08:00|お知らせ・その他
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「『親の養育義務』から『親のケアを支える社会の義務』への転換」https://wp.me/pavZMB
:保護者が「このままでは子どもを傷つけかねない」と訴えることを、養育放棄ではなく切実な援助要請として受け止める必要があります。親子を孤立させず、子どもの最善の利益を中心に、家庭、地域、福祉など社会全体が養育を補完する仕組みを整え、危機が深刻になる前から社会的養護を利用できる権利を保障することが求められていると考えます。
「心理学とは、“こころ”が“こころ”を研究する学問ではないか」https://wp.me/pavZMB
:心理学には、研究される“こころ”だけでなく、研究する主体もまた“こころ”の働きのなかにあるという自己言及的な特徴があります。ホロニカル心理学では、“こころ”を個人の内側の機能ではなく、自己と世界、主体と対象が関係しながら立ち顕れる根源的な「場」と捉えます。そのため研究や支援では、対象を理解するだけでなく、自らの立場や見方が現象と関係性に及ぼす影響を、絶えず問い続ける姿勢が大切になると考えています。
「“こころ”とは何か?-意識現象と物理現象の関係」https://wp.me/pavZ MB-7RH
:私たちが実在を感じる源泉は、理論や概念ではなく、自己と世界との関係に立ち顕れる「直接体験」です。ホロニカル心理学では、“こころ”を個人が所有する機能ではなく、精神と物質、主体と対象が分かれる以前に、意識現象と物理現象を不可分の出来事として同時に生成する根源的な働き・場と捉えます。
「ホロニカル心理学の統合性について」https://wp.me/pavZMB-7S2
:ホロニカル心理学における「統合」とは、異なる理論や技法を一つの体系にまとめることではありません。それぞれの差異と固有性を保ちながら、一即多・多即一の関係として相互に生かすことを意味します。ホロニカル・アプローチは、この原論に基づき、被支援者と支援者が「正しさ」や「正常」を目指すのではなく、その人にとって少しでも生きやすい道を共創的に発見・創造していく実践と考えています。
「ホロニカルな世界を生きる」https://wp.me/pavZMB-7Fv
:人間は、普遍に吸収される存在でも、孤立した個でもありません。私たちは、一なる創造的な場から立ち顕れた、かけがえのない一表現者です。一即多・多即一の世界の中で、それぞれの存在様式を生きることに、ホロニカルな世界への生き方のヒントがあるように思われます。
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定森恭司著『ホロニカルな“こころ”』:場としての“こころ”と心理社会的統合アプローチ.心理相談室こころ発行.2026年.
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2026.09.08 08:00|お知らせ・その他
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「不安定なのは、その子ではなく“場”なのではないか?」https://wp.me/pavZMB-7Qd
:子どもの不安定さは、その子だけの問題ではなく、大人や家庭、学校、施設、社会との相互作用のなかで生じる「場の揺れ」として捉える必要があるのではないでしょうか。大切なのは、子どもの揺れを止めることではなく、その揺れを安心して包摂できる一貫した場を共につくることにあるように思います。その場の安定が内在化されることで、子どもは自らの体験を適切に俯瞰し、自分で方向を選ぶ力を育むことがはじめてできるようになるのではないでしょうか。
「堂々めぐり(2):頑固な反復」https://wp.me/pavZMB-7BJ
:つらい過去を何度も語るとき、人はその苦しさにのみ込まれていることがあります。支援で大切なのは、ただ一緒に苦しむことではなく、あたたかく受け止めながらも少し距離をもって見つめることです。その俯瞰的なまなざしが育つと、自分の苦しさをあるがままに見つめ、そこから少しずつ抜け出す力が生まれてきます。
「直接体験(36):言語化前の一瞬・一瞬」https://wp.me/pavZMB-7BX
:直接体験とは、言葉になる前に自己と世界が出あう瞬間の生きた感覚であり、一致やずれを含みつつ、その都度新しく生成される動きです。各瞬間は過去と未来を含みながらも固有で、連続しつつ新たに生まれ続ける“こころ”の出来事を指します。
「ホロニカル心理学からみたリカバリー」https://wp.me/pavZMB-7PY
:ホロニカル心理学では、リカバリーを単なる症状改善や元の状態への回復とは捉えません。生きづらさを契機に、滞っていた自己と世界との関係が再び動き出し、新たな意味やつながり、人生の物語が生成されていくプロセスです。症状が残っていても、より生きやすい人生の道を発見・創造していく「場の再生」と考えます。
「誰もが有するメジャー性とマイナー性」 https://wp.me/pavZMB-7Fi
:メジャー性が社会適応の一般的な理であるのに対し、マイナー性とは、実は誰もが自己内に持つ、既存秩序を内側から変え、代替不可能な自己同一性と創造的個性を生み出す力という、積極的な意味があると考えられるのはないでしょうか?
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